薬膳料理のすすめ 〜食べ物の性格を知って食べる〜 

07’11

Q. 薬膳料理ってどんな料理のことをいうの?
A. 薬膳料理とは、
   漢方薬で使われる生薬と食べ物には性質と5つの性質があり、これらをバランスよく組み合わせることで健康を保ち
   未病を予防するものです。特に季節の変わり目の体力が消耗した時に食べるとよい料理です。

  東洋医学では、治療四大要素というのがあります。
  1.食治:食べ物による治療
  2.湯液(とうえき):漢方煎じ液
  3.鍼灸
  4.按摩、導引(どういん):自分で行う体操、按摩

  1.が薬膳。医食同源、それくらい東洋医学では食事を重要視しています。


Q.普段の食事をどこが違うの?
A.私たちが気にするのはカロリーや栄養素で、これは西洋医学から見た食べ方で東洋医学とは大きく違います。
 

東洋医学の食べ方 西洋医学の食べ方 玄米菜食
  • 食べ物には性質・効能があると考える
  • 食物全体の栄養を丸ごと食べる
  • 栄養素から食べ物を考える
  • 不足な栄養素はサプリメントでとることもある
  • 玄米が基本
  • 肉は食べない
  • 精製したものは食べない

Q.食べ物の性質、効能ってなんですか?
A.食べ物の「性質」のことを「四気(しき)」といい、
  熱   温  平  涼  寒    に分かれます。
     ←    |   →
  体を温める    体を冷やす
  食べ物       食べ物

  例:大根おろし(涼)に生姜(温)を加えると → 平になる。
    ほうれん草(涼)を加熱すると → 平になる。

 四気のバランスが崩れ不健康になった時に、反対の薬性、性質のものを食べて中和させバランスを戻します。


 「効能」とは「五味(ごみ)」による効能分類があり、五臓につながっていると考えます。味付けは「二味を組合す」のが
 ポイント。

酸味 ものを引き締め、収れん作用がある。
梅、みかん、トマト、酢など
肝を養う
肝は目、爪に反映する
苦味 固める作用、熱をとる作用がある。
湿を乾かしむくみをとる。
にがうり、ごぼう、らっきょうなど
心を養う
心は舌、顔色に反映する
甘味 気、血を養う。中和、調和する働き。
疲労回復、止腹痛など。
蜂蜜、かぼちゃ、人参、黒豆など
脾を養う
脾は口に反映する
辛味 発散、循環をよくし温める作用。
にんにく(生)、生姜、唐辛子、ねぎなど
肺を養う
肺は皮毛、鼻に反映する
鹹味
(かんみ)
ものを和らげ、潤す作用。
塩、みそ、しょうゆなど
腎を養う
腎は耳、髪に反映する

二味の組み合わせ

「酸 + 甘」    「苦 + 辛」    「甘 + 鹹」    「辛 + 酸」    「鹹 + 苦」

Q.朝鮮人参はどうして秋冬に食べるといいの?
A.朝鮮人参は、甘、微温、微苦で脾肺心を養い、五臓を潤します。また、作用が穏やかで毎日食べてもよい漢方に
  分類されます。
  西洋医学的にみても、サポニンを含み抗疲労作用があります。体・心の疲れ、ストレスによいので体の機能が
  にぶくなりやすい秋〜冬に食べて元気をつけます。
  免疫力がつくので風邪を引きやすい寒い時期に料理に取り入れて予防しましょう。

Q.料理に使いやすい薬膳の材料は?
A.松の実(甘、微温、肝肺を養う)
  クコの実(甘、平、肝肺腎を養う)
  黒豆(甘、平、脾腎を養う)
  生姜(辛、温、脾肺を養う)
  桂皮(シナモン)(辛、甘、熱、肝心脾腎を養う)
  白きくらげ(甘、平、肺胃腎を養う)
  黒きくらげ(甘、平、胃大腸を養う)
  長いも(甘、平、脾肺腎を養う)
  ゴマ(甘、平、肝腎脾肺を養う)

  などが使いやすくおすすめです。